期待外れの技術2007年05月19日 12時29分11秒

ん? 「垂直磁気記録」って期待はずれじゃなくて,最近実装されつつありますよね.ようやく日の目を見つつあるというか,そう思ってました.

ホログラムについても,現在色々な所で実用化されていますよね.立派に実用化されているものを「期待外れ」というのなら,それはその技術を生かす事が出来なかったというだけで,その技術が期待外れなものだったわけではないでしょう.

どうも「技術者がコミュニケーション不足だし,正しく技術を伝えられていないから,期待はずれの技術に終わった」と言っているようで,非常に違和感を感じますね.コミュニケーションがうまくいっていれば,期待外れにならなかったのか,と言うと,そんな単純なものではないでしょうに.まあ,そのあたりは記事のコメントに多数ありますね.

研究の実用化への確率については,コメントにも多数あるので,ココには書きません.同感と思う意見多数です.

ある時点では,廻りの状況とか周辺技術等が追い付いていなかったりして,実用化には至らなくても,そのうち状況が許すようになって,実用化される技術というのは多数ありますね.垂直磁気記録もそうでしょうし,ホログラムだって,計算機の性能がもっと上がったり,色々な技術が進歩すれば,もっと応用範囲を広げられる技術です.

ある時点では期待外れでも,時代が進めば当り前の技術になる可能性があるのです.ある時点での結果だけを見て「期待外れ」と言われてしまっては,今後の技術の進化はないでしょうし,そんな姿勢では,本当に有用になる技術を途中で捨ててしまい,将来儲けの糧をなくしてしまうでしょうね.


自身が詳しくない(ように受け取れる)事を例に挙げて,「期待外れ」とか書かれると,非常に不快ですね (それが記事の本題ではないにせよ).ま,私はここで挙げた垂直磁気記録とかホログラムに詳しいわけではないですが.:-p (一応学生時代の研究はホログラムを使った素子の研究だったけど)


なぜその結論に至ったのかがよくわからない記事ですね.なぜコミュニケーションが不足したら,期待はずれに終わるのかが分かりません.これが「コミュニケーションの不足」について書いた記事ならまだわかりますけどね.

コメント

_ たろ ― 2007年05月19日 18時29分49秒

研究でお金になる成果を1つ挙げようと思ったら,9個ぐらいは無駄な研究が必要です.

投資家にはそれがワカランのです:-p.

_ ten-forward ― 2007年05月20日 01時29分53秒

同感です.で,コレを書いている人って「投資家」じゃないですよね.技術のことが分かったような顔をして,何にも分かってない風ですよね.技術系の大学院で何を教えているんでしょうね...

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