技術専門職系管理職2009年06月04日 15時26分28秒

管理職として,普通のラインの管理職と専門職というか技術専任の管理職の二つの系統を準備している会社って,それなりにあると思います.つまり普通に部下を持って組織運営に携わる管理職と,組織運営はしなくて部下もいなかったりして技術に専念する管理職です.私の前職もそうでしたし,今の会社でもあります.

さて,その専門職系管理職のお話.前職でも現職でも,その職務として,「技術ばっかりやっていれば良いわけではない」と言われました.「経営的感覚を持って,技術面から経営層をサポートしたり助言したり意見したりする」みたいに言われたりしました (前職でも研究開発部門は純粋に研究者的に動けば良いところもあったみたい.私のいたのは情報システム部門だったので).ぱっと見,納得出来る話に思えます.普通の管理職との違いは「技術面から」というのの有無というわけですね.地位が上がるにつれて重要視されるのが「経営的視点」.

しかしちょっと待った.技術系の会社においては普通の管理職でも,特に技術部門においては,技術トレンドなんかを掴んで,経営的な感覚を持ちながら,経営層にアピールしたりサポートしたり意見したり助言する,ってのは当然期待される事のはずです.これじゃ,専門職もライン職も同じやん.専門職系の管理職と普通の管理職の違いって何でしょう?

専門職の方が技術への入り込み方が深い? 深いからと言って,その深さが「経営的な視点」に関わってくるってことはそれほどなくて,結局これだと評価基準が同じになるような気がします.単に組織運営面での評価があるかないかだけで.じゃ,専門職系をもうけた意味がなくなってきますね.

いっそのこと専門職系は「自身で設定した技術テーマについてより専門的に調査する」というだけにした方がすっきりうまく廻るような気がするなあ.専門職系の「経営的視点」は,設定するテーマが会社の路線,目標と大きくはずれないことという面だけということにして.

こんなんでひねり潰されちゃたまらない2009年06月17日 12時53分08秒

(追記) 上記エントリは炎上したからか削除されたみたいですね.しかし,

海外で病欠で欠勤中の女性が、欠勤中にSNSをやっていることがバレて解雇となったそうです。 ... (中略)... 欠勤中に自分の好きなことをしているような人は、恐らく通常時も労働を通じて会社へ貢献していない人ではないかと推測します。

元記事を探せませんが,スイスの保険会社に勤務していた女性が,病欠中に Facebook を利用したとして,解雇になった.女性は横になって,iPhone でアクセスしただけ,という話のようです.これが本当なら,特に問題はない行為に見えますね.まあ,その辺りはFacebookにアクセスして何をしてたかとか分からないので何とも言えませんけど.

しかしまあ,この COO の人の意見のヒドいこと.なんで「欠勤中に自分の好きな事をしている」と「通常時も労働を通じて会社へ貢献していない」のかが謎.過去にそういう人を雇っていたのでしょうか? どこまでなら許されるのでしょうね? テレビ見てても怒られそうだし,友達と電話してもダメそうですね.

欠勤中に好きな事をしている事,から会社への貢献を見るのではなく,純粋に会社への貢献を見れば良い話で,勤務(or 欠勤)態度から貢献度を計るんじゃなく,まず貢献度ありきじゃないのかなあ? 欠勤中の態度なんて関係ない.貢献してない人が欠勤中の態度(ってなんだそれ?)が悪いってのはあるかもしれないけど,逆はケースバイケースだから言えないと思うし.勤務中の態度であっても,態度自身はどーでも良くて (とまで言いきると問題かもしれないけど),会社にどれだけ貢献したか,で判断すべきで,態度が悪いからどーせ,とか態度が悪いからダメ,というものではないでしょう.特にベンチャーだと.

欠勤中すらこんなこと求められるんだったら,勤務中もずっと,自身の持つ力,能力を100%近く発揮し続けることを求められそうな気がするけど,そんな人はいないでしょうし.

ただただ、組織に伝染らないうちにひねり潰すのみです。

こんなこと言う奴のためには権利をちゃんと主張できないとね.ま,こんな事言う奴の所だったら,さっさとクビ宣告受けた方が幸せかもしれませんね.